ジャイアント馬場の本当の身長は？サバ読み？巨人症だったの？

ジャイアント馬場さんについて身長をはじめとしたさまざまな話題を調べている方へ向けて、この記事では馬場さんの本当の身長や晩年の死因、身長サバ疑惑の背景、体が大きくなった理由や関係した病気についても詳しく解説しています。

また、長年支え合った妻とのエピソードや子供がいたかどうか、特大の足のサイズの真相、巨人症と呼ばれる症状との関連、全盛期にどれほどの活躍を見せていたのか、プロレスラーとしての年収の推移についても幅広く取り上げています。

単に噂話をまとめるだけでなく、専門的な知識や関係者の証言、公的なデータをもとに客観的かつ分かりやすくまとめていますので、ジャイアント馬場さんの身長や人生について深く知りたい方にも安心してご活用いただけます。

ジャイアント馬場の身長の驚異とその真実

• 身長は本当に209cmだったのか？
• 身長サバ疑惑の真相とは
• 身長と病気の関係
• 巨人症だったのか？
• 足のサイズは何cm？エピソードは？
• 全盛期の凄さとパフォーマンス

身長は本当に209cmだったのか？

ジャイアント馬場さんといえば、その圧倒的な身長で知られています。公式プロフィールでは身長209cmとされています。

プロレス界だけでなく、スポーツ全体を見渡しても異次元の存在感を放っていた馬場さんの身長について、「本当に209cmだったのか？」と疑問に思う人は少なくありません。ここでは、具体的なデータや本人・関係者のエピソードも交えながら、馬場さんの身長の真実について網羅的に解説します。

馬場さんの身長に関する公式記録

公式プロフィールにおいては、ジャイアント馬場さんの身長は209cmと明記されています。この数値は現役当時からメディアや団体公式サイトなど、あらゆる媒体で広く使用されてきました。全盛期のリング上での馬場さんは、他のレスラーと比較しても明らかに頭一つ分以上高く、圧倒的な体格差が際立っていました。加えて、プロ野球選手時代の記録や入団当初の新聞報道にも、200cm超というデータが残されています。

急激な成長と医療的背景

ジャイアント馬場さんの身長がなぜここまで伸びたのか。その一因として指摘されるのが、成長ホルモンの過剰分泌による巨人症（アクロメガリー：成長ホルモンの異常分泌により骨や組織が大きくなる症状）です。幼少期は体格が小さかったという証言もありましたが、小学校3年生頃から急速に身長が伸び始め、4年生、5年生の頃にはすでに175cmほどに到達したとされています。高校時代には190cmを超え、プロ野球入団時には200cm超だったと当時の関係者や同級生が振り返っています。

学生時代から“規格外”の存在

馬場さんの身長エピソードは学生時代から多く残されています。野球部時代にはスパイクのサイズが市販品では足りず、特注スパイクを作らざるを得なかったほどの大きさでした。地元新潟県三条市でも、その体格からすぐに話題となり、地元新聞では「巨漢馬場投手を擁する三条実業高校」として紹介されたこともあります。

海外レスラーや有名人との比較

現役時代、世界のトップレスラーと並んでも引けを取らない身長だったという記録が多数残っています。アメリカ遠征の際、現地のレスラーや関係者も馬場さんの大きさに驚いていたというエピソードも有名です。これらの証言からも、公式プロフィールの209cmが決して誇張された数値ではないことが分かります。

身長に関する写真・映像記録

当時の写真やテレビ中継の映像などを振り返ると、馬場さんが他のレスラー、特にアントニオ猪木さん（公式188cm）やジャンボ鶴田さん（公式196cm）と並んだ場面で、頭一つ分以上の差が明確に確認できます。こうした資料的な裏付けからも、馬場さんの209cmという身長は十分に現実的な数字といえるでしょう。

【主な身長関連のエピソード】

馬場さんの身長がここまで注目される理由は、そのまま日本スポーツ史における伝説といえるでしょう。209cmという数字は、単なる演出や宣伝ではなく、多くの証拠と証言によって裏付けられた“本物”の記録です。

身長サバ疑惑の真相とは

ジャイアント馬場さんの身長にまつわる“サバ疑惑”は、プロレス界でもとりわけ語られることの多い話題です。なぜこうした疑惑が浮上したのか、具体的な背景と真相について、多面的に掘り下げていきます。

サバ疑惑の発生とその背景

プロレス界では、選手の身長や体重を大きく見せるために、公式プロフィールの数値が実際より高く設定されることがあります。これは海外でも一般的な演出手法で、ショーとしての魅力を高める意図があります。馬場さんも例外ではなく、「209cmは本当なのか」「実は200cmもなかったのでは」といった疑惑や噂が一部で語られてきました。

写真・映像での比較による憶測

サバ疑惑が語られる一因は、他の有名レスラーや著名人と並んだ際の見た目の印象にあります。例えば、アントニオ猪木さん（188cm）やジャンボ鶴田さん（196cm）と並ぶと「それほど差があるように見えない」といった声がネット上で拡散されたこともありました。また、テレビ番組やイベント出演時には、加齢や体調不良による体格変化も重なり、「公式発表より小柄だった」と感じるファンもいました。

↑こちらはアントニオ猪木さん(188cm)との比較。これを見ると約20cmの身長差は妥当に見えますね。

↑こちらはジャンボ鶴田さん(196cm)との比較。これを見ても13cmの差は妥当に見えますね。

ということで公式身長の209cmというのは概ね正しいと思われます。

医療的視点や実測値の証言

プロ野球時代に実際に身長を測定した医師や、現場スタッフの証言などから、200cmを超えていたことはほぼ確実とされています。アメリカ遠征時にも、現地のレスラーや関係者が馬場さんの大きさに驚いたという記録が多く残っています。むしろ日本よりも海外で、その体格がより評価されていたとも言えます。

現役引退後の身長変化

晩年、馬場さんは病気（肝がんや腸閉塞など）の影響で体重が大きく減少し、加齢とともに背骨の湾曲なども起きていたとされています。そうした変化が見た目にも表れ、かつてのイメージとのギャップからサバ読み疑惑が再燃した面もあるでしょう。

サバ疑惑とプロレス的演出の関係

プロレスは“エンターテイメント”という側面が強く、数字の演出はあくまでキャラクターの魅力を最大化するための手法として使われてきました。馬場さん自身も、自分の体格を見せることが観客の夢や期待につながると理解していたからこそ、公式プロフィールの数字にこだわりすぎることはなかったと考えられています。

【ジャイアント馬場さんの身長サバ疑惑まとめ】

馬場さんの身長サバ疑惑は、単なる噂にとどまらず、プロレスというジャンル自体の面白さや奥深さを象徴する話題です。数字の“演出”があったとしても、馬場さんが「規格外の巨人」として歴史に残る存在であったことは、今も変わらない事実です。

身長と病気の関係

ジャイアント馬場さんの身長と病気の関係は、多くのファンが気になるテーマです。馬場さんの209cmに及ぶ長身は、プロレス界での圧倒的な存在感を形成しましたが、その一方で、体格の大きさが身体にどう影響していたのか、病気とのつながりはあったのかという点は、長年にわたり語られてきました。ここでは、成長期から晩年までの身体的変化や、実際に体験した病気との関連について、できる限り詳細に整理して解説します。

成長期の急激な身長の伸びと身体への負担

ジャイアント馬場さんは幼少期こそ比較的普通の体格でしたが、小学校3年生ごろから急激に身長が伸び始めています。地元の少年野球団に所属していた頃にはすでに175cm前後に達し、中学・高校に進むにつれ190cmを超えていたとされています。これほど急速に伸びた理由について、成長ホルモンの働きが一般より強かった可能性も語られます。成長ホルモンは骨や筋肉の成長を促す物質であり、その分泌量が増えると短期間で大きく体が成長することがあります。

このような急激な成長は、骨や関節への負担となる場合があります。馬場さんは高校時代から足のサイズが大きく、市販のスパイクが合わず特注の靴を履いていたというエピソードは有名です。足のサイズが極端に大きい場合、足裏のアーチに負担がかかりやすくなるほか、膝や腰の関節への負担も増すことがあります。この時期からすでに体格の影響による小さな負担が積み重なっていた可能性があります。

プロ野球時代の病気と手術の影響

馬場さんはプロ野球選手時代、視力の低下から脳腫瘍（下垂体腺腫による視神経圧迫）と診断され、東京大学医学部附属病院で開頭手術を受けています。下垂体腺腫は、成長ホルモンを過剰に分泌するタイプも存在するため、成長ホルモンの異常分泌による体の変化と結びつける声もあります。ただし当時は医療技術も現在ほど発達していなかったため、腫瘍の詳細な性質が明確に語られないこともあります。

この手術により視力は回復し、野球を続けることが可能になりましたが、下垂体は体のホルモンバランスに影響する器官であるため、手術後の成長過程にも何らかの影響があった可能性はあります。下垂体の機能が変化すると、代謝、身長、体重の変動などに関わるため、馬場さんの体格やその後の健康状態にも影響を与えたと考えられます。

レスラーとしての身体への負荷と病気の関係

プロレスラーとして活躍した数十年の間、馬場さんは年間数百試合に近いペースでリングに上がり続けています。大柄な体格は強みである一方、試合中の衝撃や日々のトレーニングが及ぼす負担は、一般的な体格の選手とは比較にならないほど大きくなります。

特に、馬場さんが得意とした16文キックやランニングネックブリーカードロップなどは、自身の全体重を支える動作が多く、膝、腰、背骨に大きな負担をかける技です。これが長年積み重なったことで、晩年には体のバランスが崩れやすくなり、姿勢が変化したり、身長がわずかに低く見える状態に繋がったとも言われています。

また、長身の人は一般に血流や心臓の負担も大きくなりやすいとされることがあります。身長が高いことが直接的な病気に繋がるわけではありませんが、大きい体を動かし続けることによる心血管系への負担は無視できません。

晩年の病気と身長の見た目の変化

晩年、馬場さんは肝臓がんや腸閉塞など深刻な病気に悩まされていました。これにより体重が大幅に減少し、筋肉量も低下したことで、かつての“巨人”という印象は少しずつ薄れていきました。病院での治療や闘病生活では横になる時間が増え、背骨が曲がるなど姿勢の変化が生じたことも身長が低く見える要因です。

さらに、長期間の病気治療を受けると内臓脂肪や筋肉が減り、体全体がスリムに見えるため、以前より背が縮んだように感じられることもあります。このような外見の変化が、ファンの間で「昔ほど大きく見えない」という印象を持たれるきっかけにもなりました。

身長と病気の関連をまとめた表

ジャイアント馬場さんの身長と病気の関係は、体の成長、ホルモンバランス、長年のプロレス活動、そして晩年の病気といった複合的な要素が絡み合って形成されています。身体的特徴と病気の関係を丁寧に追っていくことで、馬場さんの人生の一部がより深く理解できるようになります。

巨人症だったのか？

ジャイアント馬場さんが巨人症であったのかという疑問は、長年ファンの間で語られてきたテーマのひとつです。巨人症とは、成長ホルモンが過剰に分泌されることによって、骨や体の組織が必要以上に成長してしまう症状を指します。医療的にはアクロメガリーとも呼ばれることがあり、身長が極端に伸びる、手足が大きくなる、顔つきに特徴が出るといった変化が見られます。ここでは、馬場さんの成長過程、症状と特徴、関係者の証言などをもとに、巨人症であった可能性について総合的に解説します。

幼少期からの急成長にみられる巨人症的特徴

馬場さんは幼い頃こそクラスの中でも小柄な少年だったと伝えられています。しかし、小学3年生頃から急激に身長が伸び始め、5年生の頃にはすでに175cmほどに達していたという情報があります。これは一般の成長曲線とは大きく異なる伸び方であり、成長ホルモンの働きが活発だったことを示唆します。

成長ホルモンが通常以上に作用すると、骨の成長が通常より長い期間続くことがあり、結果として大幅な身長増加に繋がることがあります。身体のサイズが手足から先に大きくなることも多いため、馬場さんの足のサイズが異常なほど大きかったというエピソードとも整合します。高校時代、通常のサイズのスパイクがまったく合わず特注で靴を用意していたという話は、単なる体格の問題だけでなく、骨や足の成長が通常より早かった可能性を示します。

下垂体腺腫との関連

馬場さんがプロ野球時代に経験した脳腫瘍（下垂体腺腫）の手術は、巨人症との関連を語る上で重要なポイントです。下垂体腺腫の中には、成長ホルモンを過剰に分泌するタイプがあり、これが巨人症を引き起こす原因となることがあります。当時の手術は視神経の圧迫を改善するためのものでしたが、腫瘍が成長ホルモンの分泌に影響していた可能性は語り継がれています。

また、馬場さんの場合、視力低下という症状が前面に現れていたため、成長ホルモン分泌過多がどこまで影響していたのか、医療的な詳細までは語られにくい状況でした。しかし、関連する医学的知識から見ても、急激な身長の伸びと腫瘍の存在が全く無関係であると断言することは難しい面があります。

顔つきや身体の特徴から読み取れる共通点

巨人症を持つ人の特徴として、顎や頬骨が目立つようになったり、手足が特に大きくなったりする傾向があります。馬場さんの場合、顔つきが大きく変化したという記録はありませんが、手足のサイズは非常に大きかったという証言が多数存在します。特に足のサイズは非常に有名な話で、市販の靴では対応できず、特注品が必要になったほどです。

また、リング上で見せていた巨体から繰り出される技の迫力や、立っているだけで相手より頭一つ分大きく見える姿は、一般的な体格差では説明がつかないほどでした。これらの特徴は、通常より骨格が長く成長していった結果とも重なります。

医療的視点と実際のプロレス活動による体型の変化

医療的な巨人症の場合、骨が伸び続けることで関節に負担がかかりやすい傾向があります。馬場さんは数千試合に及ぶ試合を積み重ね、長年にわたって膝や腰を酷使していたため、体型や関節の状態に影響が出ていた可能性があります。晩年に背骨が曲がったように見えたという声もあり、体全体のバランスが変わっていたことも考えられます。

ただし、関係者の証言では、馬場さんが日常生活では軽快に動き、身体の痛みを表に出さないタイプだったことが語られています。そのため、もし巨人症に近い体の特徴を持っていたとしても、本人はそれを意識せずに生活していた可能性があります。

各種情報をまとめた表

巨人症であったと断定する記録は残されていませんが、成長過程、身体的特徴、下垂体腺腫の存在などを踏まえると、巨人症に類似する特性を持っていた可能性が語られ続けている理由がよくわかります。馬場さんの存在そのものが特別であり、その体格は自然な成長だけでは説明しきれないほどの“特異性”を持っていたといえます。

足のサイズは何cm？エピソードは？

ジャイアント馬場さんの足のサイズにまつわる話は、プロレスファンだけでなく、靴業界やスポーツ業界でも広く語り継がれています。馬場さんの得意技として有名な16文キックは、昭和のプロレスを象徴するワードとなり、当時の子どもたちにとっても憧れの存在となりました。しかし、実際の足のサイズがどれほど大きかったのか、そしてなぜ16文キックと呼ばれるようになったのか、気になる方も多いのではないでしょうか。ここでは、公式情報や靴業界、プロレス界の証言、メディア記事をもとに、その実像とエピソードを詳細にまとめます。

足のサイズは「34cm」が定説

ジャイアント馬場さんの足のサイズについては、34cm前後であったという証言が複数の関係者から伝えられています。現代の日本人男性の平均的な足の長さは約26〜27cm程度であることを考えると、馬場さんのサイズは非常に大きいことがわかります。実際、靴のオーダーメイド専門店BROSENTのブログや、スポーツメディアでも「34cm」という具体的な数値が記載されており、当時の靴職人も証言しています。

また、「文」という昔の靴のサイズ単位で換算すると、1文は約2.4cmです。馬場さんの足34cmを文で換算すると「14文2分」程度という計算になります。この数字から見ても、既製品の靴では対応できない規格外の大きさだったことは明らかです。

16文キックと数字の由来にまつわる逸話

馬場さんの代名詞である16文キックは、必殺技としてプロレス界で広く知られています。この「16文」は実際の足のサイズと混同されやすいのですが、実際には当時のマスコミが、馬場さんが海外で購入した靴に「16」と書かれたラベルが貼ってあったことを「16文」と誤って伝えたことが由来とされています。16文は換算上38.4cmとなるため、実際の足のサイズよりもかなり大きい数値です。

一方で、プロレスファンや一般層の間では長らく「馬場さんの足は16文、つまり38cm以上もあった」と信じられてきました。こうした背景には、昭和時代の靴サイズ表記が文単位で行われていた名残や、話題性を重視したマスコミ報道も影響しています。

プロ野球・プロレス時代の靴にまつわる苦労

馬場さんがプロ野球選手時代から足の大きさに悩まされていたという話も残っています。市販のスパイクや運動靴はサイズが合わず、常にオーダーメイドで靴を作らなければなりませんでした。高校時代も地元の靴屋で特別に採寸し、試合のたびに急いで製作してもらっていたという証言が関係者や当時の新聞記事に記録されています。

プロレスラーとして世界各地を遠征するようになってからも、馬場さんに合うブーツが現地で手に入らず、毎回特注で製作依頼をする必要があったと言われています。とくに海外の大型レスラーと比べても、その足の大きさは目立っていたそうです。

日常生活でのエピソードと業界での影響

日常生活の中でも、馬場さんの足の大きさはさまざまなエピソードを生み出しています。既製品の靴が履けないため、突然の来客や外出にも困ることが多く、温泉や旅館などで用意されている草履やスリッパはすぐに壊れてしまったという話が残っています。また、車や椅子も足元のスペースが限られるため、移動や着席に工夫が必要だったという関係者の証言もあります。

プロレス界では、この圧倒的な足の大きさと脚力が16文キックという必殺技につながり、ファンの記憶に強く残ることとなりました。

他の大柄スポーツ選手と比較した足サイズの実態

同時代や他競技の大柄な選手と比較しても、馬場さんの足のサイズは際立っています。例えば、アンドレ・ザ・ジャイアントの足は約42cm、NBAのシャキールオニールは40cmほどだったと伝えられています。こうした海外のスーパースターと比較すると、馬場さんの足の長さはやや控えめですが、日本国内では群を抜いて大きい存在でした。

このように、16文キックの「16文」という数字は、伝説化した馬場さんの存在感をより強調する演出だったと言えますが、実際の足の大きさも並外れており、彼の体格とパフォーマンスの重要な要素の一つでした。

全盛期の凄さとパフォーマンス

ジャイアント馬場さんの全盛期は、日本プロレス界の歴史において特別な時代とされています。209cmの長身を活かしながらも、単なる巨体レスラーではなく、高い技術力と驚異的な運動能力を兼ね備えていたことが、馬場さんの凄さを引き立てています。ここでは、全盛期の技の鋭さ、身体能力、試合の組み立て、海外での評価、当時の観客の熱狂などを多角的に掘り下げます。

全盛期に見せた身体能力の高さ

馬場さんの全盛期は1960年代後半から1970年代にかけてと語られるケースが多く、この時期は身長209cm、体重130kg前後の巨体でありながら驚くほど軽快な動きを見せていました。特にステップワークやリング内での位置取りの正確さは抜群で、相手レスラーの動きを先読みしながら最も有利な角度に立つことで、無理のない攻撃と防御を両立させていたとされています。

また、長身にもかかわらず柔軟性があり、膝の屈伸や腰の落とし方が滑らかで、相手を投げる動作も安定していました。体が大きいレスラーは動きが直線的になりやすい特徴がありますが、馬場さんの場合は体の使い方が非常に上手く、横方向の動きにも対応できるバランス感覚を持っていました。

全盛期を象徴する必殺技の数々

馬場さんの代表的な技といえば、16文キックが挙げられます。大きな足から放たれるキックの威力は絶大で、相手レスラーを一撃で崩れ落とすシーンも多く見られました。蹴りの角度や踏み込みが鋭く、特に海外レスラーからは「壁のようなキック」と呼ばれるほどの破壊力があったというエピソードも残っています。

さらに、ジャイアントチョップやランニングネックブリーカードロップといった技も全盛期の馬場さんを象徴しています。ジャイアントチョップは単純に見える技ながら、腕の長さと振り下ろす角度の鋭さが特徴で、相手の胸板に鋭く入ることで衝撃が全身に走ると言われていました。一方、ネックブリーカードロップは巨体を生かした重量の乗り方が絶妙で、受けた側がその重さに耐えきれず大ダメージを受ける技として知られていました。

海外での評価と実績

馬場さんは全盛期にアメリカのプロレス界でも活躍し、NWA（全米レスリング連盟）でも高い評価を受けていました。当時のアメリカには身長2m超のレスラーもいましたが、馬場さんほどの長身と安定した試合運びを両立させたレスラーはほとんどいなかったとされています。特にアメリカ南部や西海岸の興行では馬場さんが登場するだけで観客が沸き、プロモーターからも「どんな団体でも観客を呼べるスター」と評されていました。

また、当時のアメリカはプロレス技術が高度で、多くのレスラーが独自のスタイルを持っていましたが、馬場さんはその中でもアジア出身として異例の成功を収め、現地のレスラーと対等に渡り合う存在と見なされていました。

全盛期の日本における人気とプロレス文化への影響

日本では日本プロレス、続く全日本プロレスの2つの時代を通じて、馬場さんは中心的存在として活躍し、国民的な人気を誇っていました。テレビ放送が全国に広がり始めた時期でもあったため、馬場さんの試合は多くの世帯で視聴され、プロレスブームを牽引する存在となりました。

全盛期の馬場さんは、観客の声援を引き出す独特の間の取り方に優れていました。技の繋ぎや試合の展開に緩急をつけることで、会場全体の空気を動かし、クライマックスへ向けて観客を引き込む試合構成を得意としていたとされています。この「観客を巻き込む力」は、後輩レスラーにも強い影響を与え、全日本プロレスの試合スタイルにも色濃く受け継がれました。

全盛期の馬場さんに関する主要ポイントまとめ

ジャイアント馬場さんの全盛期は、単なる“巨体のレスラー”では語りきれない魅力に満ちた時代です。技術力、観客を魅了する感性、国内外での実績など、あらゆる面で傑出した存在であり、その凄さはプロレス史の中でも特に際立っています。

ジャイアント馬場の身長が人生や家族に与えた影響

• 死因と晩年の身長変化
• 妻との馴れ初めやエピソード
• 子供は何人？
• 全盛期や晩年の年収

死因と晩年の身長変化

ジャイアント馬場さんの晩年と死因、そして身長変化にまつわるエピソードは、多くのファンやプロレス関係者の証言、報道で詳細に記録されています。61歳で生涯を閉じた馬場さんですが、その最期までの歩みには、トップレスラーとしての苦悩や家族・仲間たちとの深い絆が刻まれていました。

晩年に現れた異変と闘病生活

1998年11月末、仙台大会終了後に体調不良を訴えた馬場さんは、12月2日の松本大会でついに「今日は無理だ。試合には出れない」とリングを欠場することになります。普段どんな時も休まなかった馬場さんが、試合を断念する姿に周囲はただならぬ異変を感じたといいます。その後は妻の元子さん、側近らとともに東京医科大学病院へ直行。ここから闘病生活が始まりました。

病院に入院した馬場さんですが、年末年始は安定していたものの、1999年1月8日に腸閉塞の手術を受けることになります。この時点で、実は上行結腸がんが進行していたとも伝えられています。本人には詳細な病名は伏せられたまま、わずかに元子さんだけが医師から告げられていたという証言があります。プロレス仲間やファンに心配をかけまいと、病状を隠しながら入院生活を続けていました。

最後の日々と死因の真相

1999年1月22日には三沢光晴さんと川田利明さんの三冠戦が行われ、和田京平レフェリーが試合後に馬場さんに経過を報告する場面もありましたが、その翌日から馬場さんの容体は急変し、意識も遠のいていきます。1月31日、主治医から「持ってあと数時間です」と宣告されるも、馬場さんはその後も強靭な体力で半日以上耐え抜き、午後4時4分、家族やスタッフが見守る中で息を引き取りました。
公式な死因は肝不全と報道され、直接的な原因は長年患っていた消化器系の病とされていますが、実際には腸閉塞や上行結腸がんなど複数の要因が重なったと伝えられています。

晩年の身長の変化について

もともと公式プロフィールで209cmとされていた馬場さんですが、晩年はその身長に変化が生じていたという証言も見られます。これは長年の過酷なトレーニングや怪我、加齢による骨や筋肉の萎縮（縮み）によるものと考えられています。晩年に至るまでの激しい受け身やプロレスラー特有の体の酷使によって、若干ではあるものの身長が低くなったと見られます。
また、体重や筋肉量も減少し、かつての威圧感ある体躯が少しずつ細くなっていったという関係者の証言も伝わっています。リングに立つ姿を見たファンからも、「以前より少し小柄になった印象を受けた」という声が上がっていました。

家族・関係者との最後の時間

馬場さんの最期を看取ったのは、妻の元子さん、和田京平レフェリー、仲田龍リングアナら「馬場ファミリー」と呼ばれる近しい人々でした。余命わずかとなった際にも、馬場さんの意志を最大限尊重し、静かで温かい別れの時間が持たれました。最後まで強さを失わず、プロレスラーとしても夫としても人としても、深く尊敬される存在であり続けました。

このように馬場さんの死因と晩年の身長変化には、トップアスリートならではの肉体的負担や、家族・仲間との人間ドラマが色濃く影響しています。公に語られることが少なかった病状や最期のエピソードですが、数多くの証言や報道が今もプロレスファンの間で語り継がれています。

妻との馴れ初めやエピソード

ジャイアント馬場さんと妻の馬場元子さんがどのように出会い、どのような関係を築いていったのかは、プロレス界の歴史そのものとも言えるほど多くの人に語り継がれています。ふたりが初めて顔を合わせたのは、まだ馬場さんがプロ野球選手として読売ジャイアンツに所属していた時期で、元子さんが15歳、馬場さんが17歳の頃でした。元子さんの実家の近くでジャイアンツがキャンプを行っており、その際に知人の紹介などを通じて自然な形で会話を交わす機会があったといわれています。この年齢の差や、まだ互いに若かった時期に出会ったことが、後の長い関係につながる最初のきっかけになったと語られています。

互いの距離が縮まった背景

出会いの後、すぐに交際へと発展したわけではなく、しばらくは親しい知人同士のような関係が続きました。元子さんは身長が175cmほどあったとされ、当時としてはかなり背の高い女性でした。そのため、209cmもの身長があった馬場さんと並んでも違和感がなく、周囲からもお似合いだと見られやすかったという話があります。実際、元子さん自身も後年、若い頃の馬場さんに対して強い憧れのような感情が芽生えていたとも語っている資料があります。

馬場さんが後にプロレス界へ転向し、アメリカ武者修行などで長期間渡米するようになった頃、ふたりの関係はさらに深まっていきました。電話が高額で簡単には使えなかった時代、互いの気持ちをつなぎとめていたのは手紙で、特に元子さんは毎日のように便箋いっぱいに思いを書き綴り、海を越えて送り続けていたとされています。1000通にも及ぶ大量の手紙は、ふたりの関係がどれほど強く、また慎重に育まれていったのかを象徴する存在でした。

結婚への道のりと障害

ふたりが結婚を決めたのは1960年代半ばですが、実際に婚約を発表したのは1966年のことでした。ところが、そこからすぐに結婚式が行われたわけではなく、披露宴や婚姻届の提出は大幅に遅れ、最終的に婚姻届が出されたのは1982年、披露宴は1983年になってからでした。これほど遅れた理由には複数の背景が重なっています。

ひとつは、元子さんの実家が良家で、家族がプロレスラーとの結婚を簡単に認められなかったことが挙げられます。元子さんの母は特に反対していたとされ、元子さん自身がアメリカに渡る選択をした背景には、強い反対を避ける目的があったともいわれています。馬場さんが人気レスラーとして全国を巡業する中、夫婦の形を公表することでファン心理への影響を懸念したという側面もありました。人気商売だからこそ、私生活の印象が興行に影響を与える可能性を考え、慎重な判断が必要だったという見方もあります。

花嫁衣装が「鳳凰ガウン」になるまで

結婚式を一度は計画していたため、元子さんが着るはずだった花嫁衣装の生地はすでに用意されていました。人間国宝が手掛けたとされる華やかな鳳凰の刺繍が施された布地で、本来なら結婚式で披露されるはずでした。しかし、結婚の公表が長期間先送りされる中で衣装を使う機会がなくなり、最終的にその布地は馬場さんのリングガウンへと姿を変えて登場することになります。このガウンは全日本プロレスの象徴的な存在となり、王道プロレスの歴史を彩る特別な衣装として語り継がれました。

このエピソードは、ふたりの歩みが常にプロレスと共にあったことを象徴しており、華やかな衣装が試合前の緊張感を漂わせるガウンとして生まれ変わった背景には、夫婦としての絆がしっかり刻まれています。

死別するまで続いた深い支え合い

元子さんは馬場さんの全盛期から晩年まで、表に出ることは少なくとも、経営面や生活面で献身的に支え続けたことで知られています。特に全日本プロレスを旗揚げした1972年以降は、単なる妻としてだけでなく、経営を共に担うパートナーとしても重要な役割を果たしていました。興行の企画や運営に関する判断にも深く関わり、時に厳しさを持って馬場さんや団体を支えたとされ、この姿勢が多方面から評価され、同時に「女帝」と呼ばれる印象にもつながりました。

1999年1月31日、馬場さんが肝不全で亡くなった際、元子さんは最後まで病室のそばで声をかけ、「弱った姿を見せたくない」という夫の意志を尊重し、一部の関係者にしか最期を知らせないという判断をしました。この行動には賛否が語られてきましたが、元子さんがどれほど馬場さんを大切に思い、プロレスラーとしての姿を守り抜こうとしたのかを示す象徴的な出来事でもあります。

さらに元子さんは、亡き夫の遺志を継ぐ形で全日本プロレスの経営に携わり続け、その後の団体の紆余曲折の中で多くの決断を下し、最終的には夫の最後の教え子である秋山準さんへと団体を託して引退していきました。夫の理念を守り続けた長い歳月は、プロレスファンの間でも深い敬意とともに語られています。

手紙が語るふたりの関係

ふたりが残した手紙の多さは、互いへの思いがどれほど強かったのかを如実に示すものです。距離が離れていても、連絡手段が限られていても、気持ちを言葉にして伝え続けた積み重ねが、後の深い信頼関係を築く基盤となりました。便箋を埋め尽くすほどの文字量で書かれた元子さんの手紙、遠征先やロサンゼルス、ハワイから送られた馬場さんの返事。それらは単なる恋文ではなく、ふたりが人生の不安や期待を共有し続けた記録でもあります。

遠距離という障害、家族の反対、人気レスラーとしての葛藤。それらを乗り越えて絆を深めていった過程が、手紙の一通一通に鮮明に刻まれていたといわれています。これらは現在、一冊の書籍としてまとめられ、夫妻の知られざる関係を多くのファンが見つめ直すきっかけになっています。

子供は何人？

ジャイアント馬場さんは、昭和・平成の日本プロレス界を代表する存在であり、その人柄や私生活も多くの人々に関心を持たれてきました。特に子供についての話題は、ファンやマスコミの間でも長く語られてきたテーマのひとつです。ここでは、馬場さんの子供に関する情報や背景、噂の経緯などについて、できる限り詳細かつ客観的にまとめます。

馬場さん夫妻の家族構成

馬場さんの妻である馬場元子さんは、長年にわたりプロレス団体全日本プロレスの運営面でも重要な役割を果たしてきた人物です。ふたりは若い頃に知り合い、長い交際期間を経て結婚し、公私ともに深く支え合ってきた夫婦として知られています。ただ、夫妻に子供がいたかどうかについては、一般的な家庭と同様にさまざまな関心が寄せられてきました。

複数の報道や本人の発言、関係者の証言などを総合すると、馬場さん夫妻の間に実子は存在していなかったと伝えられています。公的な場やインタビューでも、子供について直接語られた例はほとんどなく、夫婦二人三脚で歩んだ人生が強調されることが多いのが特徴です。

なぜ子供がいなかったのか

馬場さん夫妻に子供がいなかった理由については、健康上の問題や仕事上の事情など、さまざまな説や噂が語られています。特に馬場さんは、身長209cmという稀に見る高身長であり、医学的には「巨人症」（先端巨大症）に該当するとされる体質だったことが知られています。巨人症とは、脳下垂体（ホルモンを分泌する腺）の異常によって成長ホルモンが過剰に分泌される病気で、体の各部が過度に発達するのが特徴です。

この体質が遺伝にどのような影響を与えるかについては諸説ありますが、馬場さん自身や元子さんが公式に語った内容としては、「巨人症の体質を次の世代に残さないために、あえて子供を作らなかった」という情報がメディアで紹介されたことがあります。夫婦の間では、将来の子供への影響や家系への責任について慎重に考え、あえて子孫を持たない選択をしたとされています。

また、当時のプロレス界は非常に多忙な世界であり、馬場さんも国内外での試合や興行運営、メディア対応などに追われる日々を送っていました。夫婦が共に仕事を第一に考え、プライベートの時間を十分に取ることが難しかったことも、子供を持たなかった理由のひとつとして語られています。

養子や後継者の存在

馬場さん夫妻の家系については、「養子がいたのではないか」といった噂が過去に一部で流れたことがあります。これは、全日本プロレスの経営や財産の相続、団体の後継体制に関する話題と絡めて語られることが多かったようです。

実際には、馬場元子さんが亡くなった際、その遺産は養女とされる女性が相続したという報道がありますが、この養女についてもプライバシーに関する配慮から具体的な情報は公表されていません。実子として血縁関係にあたる子供はいなかったものの、晩年に近い時期になってから信頼できる後継者や身内として養子を迎えた、という内容が一部で紹介されています。

一方で、プロレス界の後継者という意味では、馬場さんが生涯をかけて育ててきたレスラーたちや、全日本プロレスの後継経営陣などが「精神的な子供」として象徴的に語られることもあります。馬場さんの理念を引き継ぐレスラーたちが、その後のプロレス界に大きな足跡を残してきたことは、実子がいなくても十分に語り継がれるべき功績です。

子供にまつわる主なエピソード

馬場さん夫妻の間に子供がいなかったことは、関係者やファンの間でしばしば話題に上ることがありましたが、ふたりは互いに強い信頼と愛情で結ばれていたため、寂しさや後悔を語るような様子は伝わっていません。むしろ、夫婦で協力し合い、全日本プロレスという大きな団体を築き上げたこと自体が、家族のようなつながりを持っていたとも考えられています。

プロレス団体やレスラー仲間からも、馬場さん夫妻は親しみや尊敬を込めて「家族のような存在」として慕われてきました。こうした関係性は、実際の血縁を超えた特別なものであり、馬場さん自身も団体の「家長」として多くの人々を支えたことが、長く語り継がれる要因となっています。

馬場さん夫妻の家族・後継まとめ

こうした家族構成や背景は、昭和・平成という時代背景の中で、仕事とプライベートの両立、医療知識への配慮、そして自らの信念に基づく選択が大きく影響していたことがわかります。ジャイアント馬場さんは、実子を持たずとも、多くのレスラーや関係者にその生き方を示し、日本プロレス界に多大な影響を与えた存在であったことに変わりありません。

全盛期や晩年の年収

ジャイアント馬場さんの全盛期や晩年の年収については、多くの関係者証言や納税データ、当時のメディア報道などをもとに語られ続けています。プロレス人気が最高潮だった時代に活躍し、経営者としての立場も確立していた人物であったため、収入の規模は一般的なスポーツ選手を大きく超えたものだったとされています。ここでは、馬場さんの収入がどのように形成され、どの時期に最も高く、晩年にはどのような変化があったのかを詳細にまとめていきます。

馬場さんが大きな収入を得るようになった背景には、まずアメリカ武者修行時代の活躍が大きく影響していたとされています。渡米当初からその体格と希少性が注目され、ロサンゼルス、ニューヨーク、デトロイトなどプロレスの主要マーケットを転戦しながらトップクラスのギャラを受け取っていたという証言があります。当時の関係者の話では、一試合あたり7000ドルほどを受け取っていたとされており、単純計算でも年間数百万円規模の収入が発生していたことになります。当時の為替レートでは、7000ドルが日本円でおよそ200万円前後に相当するため、1試合のギャラとしては日本のレスラーでは考えられない金額でした。

また、アメリカ側からは契約金16万ドル、最低年俸27万ドル（10年保証）といった大型契約の提示を受けていたというエピソードもよく知られています。この契約は現在の価値に換算すると数億円規模となり、アメリカプロレス界が馬場さんの将来性に大きな期待を寄せていたことがうかがえます。しかし、馬場さんはこうした好条件を断り、帰国して日本プロレスの発展に関わる道を選びました。この判断は自身のキャリアよりも日本プロレス界の未来を優先したとされ、後に全日本プロレス創設に繋がっていきます。

全盛期の年収の具体像

日本国内での全盛期は1960～1970年代とされ、この時期にはテレビ中継がゴールデンタイムで放送されるほどプロレスが国民的コンテンツとなっていました。馬場さんは看板スターとして最前線に立ち続け、興行面でも経営面でも中心的な役割を担っていました。関係者の証言では、全盛期の年収は3億円以上に達していたとする話が多く語られています。

この金額がどの程度の価値を持っていたかを理解するために、当時のプロ野球界のトップ選手と比較してみると、王貞治さんの年俸が4千万円、長嶋茂雄さんが5千万円といった水準だったとされています。馬場さんの収入はこの選手たちを大きく超えており、スポーツ界全体で見てもトップクラスであったことは間違いありません。

収入源については、試合ギャラに加えて全日本プロレスの共同設立者としての役員報酬、グッズ収益、テレビ出演料、興行収益の取り分などが挙げられます。当時の関係者によると、馬場さんが受け取る給料袋は分厚すぎて縦に立っていたといったエピソードも語られており、その収入の大きさを象徴する話として広く知られています。

晩年の年収や経営構造

晩年の年収については、1992年と1993年に公表された納税データが参考になります。1992年には約1億1466万円、1993年には約1億2414万円を納税しており、これは当時の国内納税者ランキングで18位に相当していました。ただし、この金額は個人名義の収入に対する納税額であり、実際には法人名義で多くの収入を管理していたとされているため、手元に入っていた金額はさらに多かったと推測されています。

馬場さんは全盛期と同様、晩年も団体経営を続けており、役員報酬や興行収益の取り分は安定していたとされています。また、グッズ収益やテレビ出演収入も継続的に発生していました。特に当時の全日本プロレスは三沢光晴さんらの活躍も重なり、団体として安定した人気を保っていました。このため、収入が急激に落ち込むような状況ではなかったと考えられています。

さらに、馬場さんの妻である馬場元子さんが関連会社の運営を担っていたため、収入の多くが法人側に計上される形で管理されていたとも語られています。この仕組みは税務面の対策としても有効であり、馬場さんが長年にわたり安定した経済基盤を築けた理由のひとつとされています。

全盛期から晩年の収入変化

以下は、馬場さんの収入推移をわかりやすくまとめた簡易表です。

全体を通してみると、馬場さんはキャリアの初期から晩年まで一貫して高収入を維持しており、日本のプロレス界で最も成功した人物の一人といわれる理由がよく理解できます。経営者としての才覚、スター選手としての人気、そして堅実な金銭感覚のバランスが取れたことで、時代の変化に左右されない収入基盤を作り上げていたと言えるでしょう。

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